大学生

就活に向いてない人、失敗する人の特徴

この記事は、以下のことを知りたい方に向けて書いてます。

  • これから就活を控えており、自分が就活で苦労しそうか知りたい
  • 面接で失敗する原因を知りたい
  • 実際の失敗談を知りたい

どうも、ゆうもです。

僕は今年の3月から修士の22年卒で就活をしていました。無事に内定をもらい、しんどすぎる就活を終えることが出来ました。

就活をする中で、「こういう人は就活厳しいだろうな~」と感じたことや、実際に自分が面接でやらかしてしまった事があるので共有したいと思います。

性格編と行動編(面接)に分けて紹介しています。

こちらは僕の就活結果です。よかったらどうぞ。

向いてない人~性格、考え方編~

はったりをかませない人

この「はったりをかます」とは、面接で話を多少盛る適宜嘘をつくことによって自分を大きくみせるということです。

質問に対して素直に自分の思いを言葉にして伝えられる、これはとても大事なことです。その就活生がどんな人なのか面接官によく伝わります。

しかし、それだけでは(特に大企業の)通過や内定をもらうことはできません。ただの「素直な人」だと、採る理由にはならないのです。

つまり、就活では「できる人間に見せるアピール」をしてポイントを稼ぐ必要があります。以下例。

面接官

この研究テーマは自分で立てたの?

ゆうも

(本当は上から与えられて適当に選んだだけなんだけど)

はい。所属する研究室の先行研究に加えて、論文での~~という報告などから、この研究テーマを立てました。

面接官

あなたのその計画に反対する人はいなかったの?

ゆうも

(本当はめっちゃ小さな改善だから特に何も言われなかったけど)

そうですね、たしかに、中にはやり方を変えることに反対する人もいたのですが、その時の状況と、目的をしっかり説明することで納得してもらうことができました。

面接官

自己PRで「~~する力がある」と言ったけど、全就活生の中であなたのその力は何番目くらいだと思う?

ゆうも

(え、何その質問、そもそも全就活生ってどれくらいいるんだ?上なんてめちゃくちゃできる人いるに決まってんじゃん・・・いや、でもこれは弱気な発言したら落とされるな)

そうですね・・・全就活生の中でも10番目くらいには入るかなと思っています。それぐらい自信あるので(キリッ)。

3つ目、マジであったやつです。

そして今、

「これくらいはさすがにやるわ笑」と思った人は大丈夫ですが、

「え?こんな嘘の自分で通せるかな・・・」と思った人は就活しんどくなるかもしれません。

正直、これくらいは最低限話せないといけません。大事なのは、全ての質問にはったりの答えを出すのではなく、あくまで要所要所で、です。

もちろん、ありのままの、本音で、こういった答えが出てくるのなら「できる人間に見せよう」なんて考える必要なんてありません。でも、そんな超意識高い人なんてそうそういないですよね。だからやっぱり、これができるかどうかだと思います。相手をだますような感覚で良心が咎める人にとってはきついかもしれません。

あと、あまりにも大げさなことを言うと嘘がバレて印象が悪くなり、当然落ちやすくなります。その辺の加減が重要ですね。

学校、部活、バイトなんかで普段から相手のほしい返答ができる人は必然的に有利になるのかなーと思います。僕は自信がなかったので、予想される質問を書き出して一つ一つ答えを固めてました。

苦手な人も、訓練である程度なんとかなります。

やりたいことにこだわり過ぎる人

理由はズバリ、新卒カードを無駄にしてしまうから

もちろん、就活の際に「自分が何をしたいか」を考えることはとても重要。なんせ40年かそれ以上、それに人生を費やすわけなので。

でも、だからといってやりたいことに固執しすぎると後悔することになるかもしれません。

僕は、新卒就活の一番大きな目的は「できるだけ良い(大きな)企業に行くこと」だと考えています。日本の新卒就活は、何の実績もない学生がそれなりに良い企業に行ける可能性が高い、かなりおいしい制度のようです。でも、それが使えるのは人生でたった一度だけ。

それなのに、

  • 子供のときから憧れてたから
  • 入れたらかっこいいから
  • キラキラしてるから

といったような理由で狭き門である業界、業種に盲目的に特攻する人が一定数います。

そんな難しいところ1本に絞って、限られた就活期間でのリソースを全てそこに使う。どこかにひっかかればいいけど、全落ちした場合残っているのは他業種の中小やベンチャー。中小企業が悪いとはいわないけど、それってだいたい中途でも入れます。せっかくの新卒カードがもったいないんです。

ここで他の業種にも目を向けていれば、もっと条件の良い会社に行けていたかもしれません。

例えば

行きたい業界の会社A年収400万と、興味はないけど行っても良い業界の会社B年収1000万で、迷わずAを選ぶと言える人以外は他の業界も見るべきだと思います。

というか、僕自身がこの沼にはまりかけていました。まさしく、ただ「楽しそう」という理由で食品メーカーを第一希望にしていたんです。

結果は、20社近く出してたった2社進めた面接も一次落ち。それに比べて製薬は選考の進みやすさが全然違いました。

今になってみると、そこまでやりたいことはなく待遇も製薬の方がいいのに、わざわざ食品メーカーに行く必要は全くなかったなと思うわけです。

マルチタスクが苦手な人

就活期間(特に3月)は 毎日が締め切りとの闘いです。

ES作成や台詞覚えて動画撮影、webテスト受験に面接、説明会にと、新卒就活は次から次に違う課題、締め切りが発生します。しかもこれを1社ごとにこなすので、マルチタスクが苦手な人にとっては地獄のような日々になるでしょう。

かくいう僕もこのことでとても苦しみ、そこに受験と就活の大きな違いを実感しました。

だって、受験て2、3時間の試験のために数年間勉強できるわけじゃないですか。しかも同じ事を。

でも就活は毎日3社とか出さないといけないんです。1社で十分重いのに、それを出したら休む暇なく頭をリセットして、次の会社の志望動機から・・・みたいな。

想像以上にしんどく、完全に向き不向きが出るなと思いました。

僕みたいに、

  • レポートや課題の提出がいつもギリギリになってしまう
  • 次から次へと違う仕事を処理していくのが苦手
  • 受験勉強のように1つのことを長く続ける方が得意

な人は覚悟した方がいいです。鬱にならないように気をつけてください。

そもそも働きたくない人

働きたくない人にとっての就活はよりいっそう厳しいものになります。

理由はシンプルで、メンタルが保てないからです。人間、何かしら嬉しい・楽しいことがその先にあるから頑張れるわけで。

大学受験も「ここを頑張って合格したら楽しい大学生活や良い将来が待ってる」と思えるから、それが原動力になります。

でも、「この先は辛い労働人生しかない」なんて思ったら、 ただでさえ辛い就活をそりゃ乗り越えられるわけないんです。

しかもこういったやる気のない、働きたくない人達は往々にして「ホワイト大企業」を目指そうとするので、自分で就活をさらにハードモードにしてしまいます。

失敗する人~行動編~

ここからは、僕の面接での失敗から話したいと思います。

定番の質問に答えられない

面接には定番の質問というものがあります。例えば、

  • 志望動機
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 自己PR

などなど。

これは、その中の「ガクチカ」を聞かれたときの話です。たった2社だけ選考が進んだ貴重な、食品メーカーAの一次面接でのこと。

インターン0の僕にとって、それが初めての面接でした。

緊張しながらも、最初は基本情報(経歴、大学、サークルなど)の確認で危なげなく進みました。そしてガクチカタイムがやってきました。

面接官

それでは、ESにも書いてもらってますが、このアルバイトの話を改めて1分ほどでお話ししてもらえますか?

ゆうも

(よし、ESの事を話すだけ。まずは大丈夫だ。)はい、私はコンビニのアルバイトで~~を達成しました。

そのコンビニでは~~で、私も~~を目指しました。

(中略)

しかし、~~という問題があったため、私は~~という対策を講じて達成しました。(中略)

面接官

なるほど。どうしてそれを頑張ろうと思ったんですか?

ゆうも

(これもしっかり対策済み、いける)はい、それは~~からです。といいますのも、~~。

面接官

そうなんですね!

それでは、その中で一番苦労した点はなんですか?

ゆうも

(うんうん、これも想定済み!)えー、えー、(あれ?)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・続く沈黙。

自分でも何で答えられないのか分からず。「これは自信を持って即答しないといけない質問」と頭では分かってはいるものの、言葉が出てこない。そしてそう思うほど焦り、頭が真っ白になる。

実際は5秒くらいだったと思いますが、もっと長く、時が止まったような感覚でした。

さすがにこれ以上のだんまりはまずいと判断し、苦し紛れに出した答え。それは面接官が欲しい答えとは違うものであり、僕自身それを理解していました。

「ガクチカの最も苦労したこと」で言うべき部分。

  1. 目標に向かって取り組む
  2. 課題・困難発生  ←実際に言った方
  3. 対策・改善を行う ←ココ
  4. 目標達成

絶対違うわー、でもしょうがない。

何が原因かというと、面接対策したと思い込んでいたこと。

僕にとってこれが人生初の就活面接だったと言いました。まあ不慣れだったとは思います。でも、僕はそれまでに大学の就活サポートの個別面談を何度か受けていました。

しかし、「模擬面接」でお願いしていたのに、いざ始まるとビビってES添削に変更したり雑談したりと、結局まともな面接練習は一回もせず本番を迎えました。

そしてなぜ「想定済み」と思ったか。それは、想定だけはしてたからです。

ゆうも

「苦労した点」は絶対すぐ言えるようにしとかないとなー

と思ってそのまま忘れてたわけです。本当に情けない。

この15分くらいの短い面接は、当たり前ですが落ちました。そりゃただでさえ時間が短く評価する箇所が少ないのに、そこを外したら受かるわけないです。

今思えば、この面接は超基本的な質問しかされない、「かなり易しい面接」ですね。

これを読んでいる皆さんはこうならないように、対策しましょう。

対策

  • インターンに参加して面接経験を積む
  • 学校の就活対策制度を(ちゃんと)活用する

まあインターンは経験できなくても、学校や友達を頼って、面接練習だけは絶対にしといてくださいね。せっかく通ったESを棒に振るので。

嘘がばれる

これも食品メーカーの一次面接。2社のうち、先ほどの「定番の質問に答えられなかった」会社Aとは違うB社。こっちでもしっかりとやらかしています。

それで、たぶん嘘がばれたっていうのは志望動機でのこと。2対2のグループ面接でした。

たしか、企業の目標の一つに「日本の食事文化を世界に広める」みたいのがあって、僕はそこに目を付けました。そして、何とか自分との共通点を見つけようとしましたが全く見つからず。

そして話をでっち上げるという手に。

面接官

それでは最初に志望理由の方をお聞きしてもいいですか?

ゆうも

はい、まず1つ目は~~です。(よく覚えてないけど薬学部なので食品と健康を推したと思う)

~中略~

2つ目は、御社の企業目標の中の、「日本の食事文化を世界に広める」という部分に共感したからです。私が所属する研究室には留学生が10人ほどと非常に多く在籍しております。そして普段から、彼らの昼食の様子を見ているとパンやラーメンなどが多く、せっかく日本にいるのだからご飯など日本食にも興味を持ってもらいたいと、もどかしく思っていました。そこで、~~~(あんまり覚えてない)

面接官

そうなんですね。それでは、その気持ちを直接伝えたりはしなかったのですか?

ゆうも

(やば、そこまで考えてなかった)伝えようとも思ったのですが、自分の希望を押しつけて、食事の好みに口を出さない方がいいと思いまして、言ったりはしてないです。

この話の中で本当なのは

「研究室に留学生が多い」

ということのみで、

  • 彼らが何を食べているかなんて気にしたことない
  • 何を食べてようとどうでもいい
  • そもそも、結構ご飯もの食べてた

これ以降、明らかにもう一人の受験者に話が振られるようになり、嘘つきのレッテルを貼られ選考ルートから外されたことを確信しました。

「はったりをかませない人」項でも言ったように、面接で嘘をつくことはまずくはないと思います。本当にまずいのは、その嘘がバレてしまうことです。

これだったら、あまりアピールにならなくても本当のことを言う方がよっぽどマシです。

この面接は4月半ばの早い時期でしたがこれを機に猛省し、これ以降嘘は徹底的に作り込むようにしました。

求められてるものを理解していない

B社の面接でもう一つ大きなミスをしでかしていました。というか、嘘ばれ事件の後なのでどうやっても厳しかったとは思いますが。

僕がその会社で応募していたのは「研究職」。終盤にこんな質問がありました。

面接官

もし当社に入社した際には、どんなことをしてみたいですか?

一応、同じ質問がESにもあったのでそれに沿って話しました。

ここで僕が話したのは「商品開発」的なことです。

その会社でやってないスイーツ系に着手すれば、新しい層を取り込めるし、それによって日本の食事文化も拡散できる、といった感じ。

そしてもう一人が話したのは「基礎研究」のことでした。「脂質がなんちゃら~~」みたいなこと言ってたと思います。そして、その後の深掘りは彼に集中。

完全にやらかした。研究職として求められてるものを理解していなかった。

僕の言ったことって、別に文系(総合職)でもできるんですよね。理系に求められていたのはもっと根本的な、科学的な話なわけです。面接官も技術者だったので、そういう話が聞きたい。

まあ薬学部なので、食品と研究を絡めるが難しいんですけどね。

ということで、B社はこれ以上ないほどの惨敗で終わりました。

競合他社との比較をしていない

受ける会社の特徴や長所を探したりは誰でもすると思いますが、ライバル(と思われる)企業とココが違う!とはっきり言える状態にしておきましょう。

とある目薬の会社の二次面接でのこと。初っぱな、

人事

それでは、○○製薬(その会社)の他の会社と違うと思う部分を教えてもらえますか?

という質問が繰り出されました。

それまでの企業研究でもちろん、その会社の長所や惹かれる事業内容なんかは頭に入れていました。が、不安でいっぱいになる。

「これってやってるのこの会社だけなのか?わからん・・・どうしよう、早くなんか答えねば・・・」

日本の目薬の製薬会社って、上位はほぼ2社で占めているといっても過言ではないです。この面接ではそのうちの1つを受けていたため、

「もう一方のあの会社と比較できることが理想なんだな~」

なんて瞬間的に思いましたがどうすることもできず、知ってることだけ言いました。そしたら、

人事

それが、当社にしかない特徴ということですね?

はい、ミスったーー  

絶対ほかのとこでもやってるー

面接開始数十秒にして落選が頭をよぎりましたが、引き下がるのが一番まずいと思ったので

「はい、そう思います!」

と、はったりをかましたわけです。

2次面接でしたが、その後挽回できたのかなぜか通りました。

必要以上に喋り過ぎる

5月半ばに初めての最終面接がありました。他社比較できていなかったけど通った、目薬の御社。

それまでにまあまあ面接経験を積み、基本的な質問にはスラスラ答えられるようになっていました。そして深掘りに耐えられるように、面接向きにエピソードを増産していました。

例えば、1つの頑張ったことに対して「特に苦労・工夫した点」を2つ以上盛り込むようにして、さらにその力が発揮された他のエピソードもすぐに浮かぶようにした、という感じ。

そして10個以上のエピソードがいつでも引っ張り出せる、カリカリな状態になっていました。ボクサーでいう試合直前の、一番体が絞れてるあの状態。

しかし、その自信が災いすることに。

面接は「今までしてきたアルバイト」についての質問で始まりました。理系ながら6つもバイトを経験し、その全てのエピソードを完璧に固めていた僕は、1つの質問に対して過剰な量をぶわーーっと喋ってしまいました。

そしてあっという間に時間が経ち、理系院生なのにほぼバイトの話で終わり、研究の話はほんのちょっとで終わってしまいました。

そして落ちました

あんなに話せたのになぜ?って思ったけど、

ああ、コミュニケーション取れてなかったんだなーとすぐ思いつきました。

面接は緊張のせいで、そして自分が安心するためにたくさん喋ってしまいがちです。でも、面接は発表ではなくあくまで会話であり、相手の話もよく聞かなければいけないんだと猛反省した話です。

追記

就活において、協力してくれる人がいるというのは非常に大きなアドバンテージになります。

例えば、一緒にwebテストを解くとかですね。でも、ぶっちゃけこれはそこまで意味ないと思ってます。面接が進んでから会社で受けさせられることがありますし、実際僕はテスト系は全て一人で受けました。

僕が頼りになったのは、研究室の先輩と同期からのESや情報です。先輩からは、今までの研究室の先輩10人以上の全てのESデータをもらえたり、同期とは同じ会社のグルディスや面接がどんな感じだったかを共有することができました。

前述のように僕はマルチタスクが非常に苦手で、ESラッシュの時期は相当追い込まれてましたが、先輩データにかなり助けられました。基本的には自分で書きますが、「締め切りに追われる中でもできるだけ多く出したい」というときにその企業に通ったESの内容を拝借することができるのです。

過去に通った内容なので、少し自分の要素を加えるだけで案外通ります。大幅なチャンス獲得になったのです。

一方で一人でやってると、ネットに頼らざるを得ません。しかし、ネット上のESは本当に通ったか分からないし、同じことをしてる受験者とかぶってしまう可能性もあり、落選のリスクが高くなります。

あと、大手企業に受かった先輩から直接ESの添削をしてもらうこともできます。文章のありとあらゆる部分が突っ込まれ多少メンタルにきましたが、とても感謝しています。

また、自分が受ける前日に同じ会社のグルディスを受けた同期から、その日の夜「受験レポ」を送ってもらったりもしました。結果として、次の日にお題も流れも全部そのままで出題されました。

面接についても同じです。どんな質問がくるか知っていれば当然有利になります。

そういった「助けてくれる人がいる状況」を作れると、結果も大きく変わってくるかもしれません。