この記事は以下のような方に向けて書いてます。
- ESのガクチカ・志望動機の書き方が全然分からない
- 企業研究のやり方が分からない
- ESを書くときのコツを知りたい
ざっくりいうと、「ESも企業研究も何をどうしたらいいか分からない」人向けの内容です。
僕も、就活を始めた当初はESの書き方なんて全く分からず、自己流でESを書いていました。が、自己流だと文章がまとまらない上に、毎回構成を考えるのでとても時間がかかっていました。
そんなときに、学部卒で一足先に就活を終えていた研究室の同期に勧められ、就活でとても役に立った一冊紹介したいと思います。この本で紹介される「型」に当てはめることで、時短で楽に、かつ論理的な文章に仕上げられるようになりました。
その本がこちら。
「絶対内定 エントリーシート・履歴書」
僕のは2021なので、最新版を購入してください(内容に大きな差はありません)。
他にも「自己分析編」や「面接質問編」などいろいろ出てるみたいですが、僕が使ったのはこれのみ。また、このシリーズは毎年出ているので最新版かどうかを必ず確認するようにしてください。
「我究館」という組織がつくっているみたいで、学生協での売り上げも11年連続1位と、けっこう人気ある本みたいです。
僕もそうでしたが就活生にはあまり時間がないので、全部をしっかり読んでる暇はありませんよね。今回は、「とりあえずここだけ読んどけ!」という部分だけ紹介したいと思います。
冒頭で言ってること
メインは第1章から始まりますが、その前に約20ページにわたって「ESがいかに重要か」ということが書かれています。
就活の流れってざっくり、
- 膨大に届いたESを流し読みで通過させるか決める
- 一次面接ではESの内容を元に話が進む
- 二次面接以降はESを読む面接官の数が増えていく
という感じ。ESを読む面接官が増えるということは、ESを読み込む時間も増え、それまでよりさらに深く、様々な角度から質問がとんできます。
つまり、適当に書いて運良くESが通過したとしても、その後の面接で落とされる可能性が高いということです。内定が目的の就活で、ESが通っただけはマジで意味がないですよね。
このことから著者はここで、「就活はESで9割決まる」と言っています。足きり程度に考えず、しっかり作り込みましょう。
見るべきポイント1
第2章、ぶっちゃけこの本ではここが最重要ポイント。時間がなかったらここだけでいいぐらい。ちなみに第1章は本当に大した事書いてないので見なくていいです。
ここではガクチカ・志望動機のフレームワークを教えてくれます。詳しいことは書けませんが、「どういったことを・どんな順番で」書けば上手なESになるかということが書かれています。
あとは自己分析と企業研究によって必要な材料を揃えて、このフレームワークに当てはめればよいのです。
ちなみに、このガクチカと志望動機をしっかり書けるぐらい準備ができていれば、他の設問・質問にも余裕で答えられます。
見るべきポイント2
第3章では、ガクチカで評価される「力」について書いてあります。
ガクチカや自己PRでは、自分の長所とそれが発揮されたエピソードを語るわけですが、例えば、
- すぐ寝られる、いつまででも寝てられる
- とっても大食い、何でも食べられる
みたいなことを書いても強みにはとってもらえないわけです。この章では、どういう能力が就活でウケがいいかが書いてあり、全部で6つ示されています。これらがアピールできるようなエピソードを考えてみましょう。
- 自己変革力
- 人間関係力
- コミットメント力
- 創造力
- 課題解決力
- チームワーク力
本ではさらに、それぞれの力の具体的なエピソード例も載っているのでイメージがしやすくなっています。
ここで「6つのうちいくつかは似たようなもんじゃない?」と思った方もいるでしょう。そうです、例えば1つのエピソードで示そうとしている能力が、「コミットメント力と課題解決力」または「人間関係力とチームワーク力」のどちらにも当てはまるということもあると思います。
それに関しては別にどっちでもよくて、あくまでこの6つの中のどれかに当てはまっていれば問題ないのです。もう少し言うと、会社・職種によってどの要素を一番に伝えたいかで書き方を少し変えてみると良いかもしれません。
また、僕もそうでしたが「頑張ったことなんてない」という人も、バイトや大学生活のちょっとした場面から、ここで紹介されている力のどれかに当てはまっていないか考えてみるとガクチカが書けるかもしれません。
見るべきポイント3
第5章、ここでは志望動機完全版がつくれるようになります。もう少し分かりやすく言うと、ポイント1(第2章)での志望動機のフレームワークを埋めるための材料の揃え方を丁寧に教えてくれます。
この第5章には志望動機作成のためにやるべきことが9つ書かれており、これらを行うことで「企業研究」も同時に達成されます。
以下はこの章を習得することのメリットです。
- 「企業選びの軸」を論理的に話せるようになる
- 企業サイトを見る以外の企業研究のしかたが分かる
- 企業のどこに目をつければいいのかが分かる
このように、この章では「受かる志望動機のつくり方」が体系的にまとめられています。
見るべきポイント4
最後のポイントは4・6章ですが、どちらもESに関する小技を載せているので、この2つはセットで考えてください。
また、あくまでESをさらによくするテクニックなので、今までのポイント1から3ができた状態で見ることをおすすめします。
中身をいくつか抜粋すると、
- エピソードの強さではなく、切り口を工夫
- 写真はちゃんとしたものを使う
- 読みやすい文章にするためのコツ
- 締め切りに余裕を持って提出する
などなど。他にも10個ほど、このような小技が載っています。
【+α】実際のESも掲載
ポイント1を最優先でやって、余裕ができたら2と3、最後に4という流れです。
そしてさらに余裕があれば、第7章の「ES徹底攻略」まで取り組んでみてください。ここには「商社」「コンサル」「IT」「メーカー」やその他様々な業界・企業に実際に提出されたESが、全ページ数の半分以上にもわたって掲載されています。おそらく、あなたが受ける業界のESも載っているでしょう。
また、その1つ1つについて良い部分・悪い部分が分かりやすく示されており、総まとめに最適です。
ただ、何度も言いますが時間がなければ見なくていいです。まずはポイント1から始めて、自分のガクチカ・志望動機を作ってみましょう。
以上「絶対内定」の紹介でした。
他にも就活関連の記事ありますので、よければご覧ください。