雑記

チャリぱくられた人

やられた

まさか自分が・・・

ゆうも、22にして初めて自転車を盗まれる

大学4年のときの話。

悲劇は突然に

7月のある日、それは突然起きた。

夜、学校から帰ってスーパーに買い物へ行こうとした時。

いつものようにマンションの下に降りて(1階が駐輪場)、チャリ置き場に入った瞬間からなんか違和感が・・・

なんかおかしい・・・

何かが足りないような・・・・

ん?

ない・・・ないぞ!!!

チャリ(入学時に母親に買ってもらったママチャリ)がない!!!!

「人は唐突過ぎると逆に焦らない」事をこのとき知った。

脳の処理が追いつかない。

でも少しずつ、ドキドキしてくる。

え、えーと、どこにあんだろ(事実を受け入れたくない)

一応、いつもと違う場所に置いたのを忘れたor誰かに動かされた可能性を考え全体をくまなく探したけど、やっぱりない。

・・・やばい・・・

盗まれたっぽい。

自分が被害者になったということが受け入れられず、そしてどうしたら良いのか分からず、ふわふわした気分のまま買い物に行った。

そんな状況でも夕飯は最優先事項なんだ自分、て今思う。

が、時間が経つにつれ大きくなっていく不安。

そして帰って来たときに、

「さっきのは自分の見間違いで、実はあったんじゃないのか?」

と、冷静になった風で(今考えるとザ・動揺しまくりの思考)再確認してみたけど、やっぱりない。

部屋に戻り、状況を改めて考えてみた。

ずさんな管理

最初に、バイトとか何かしらの用事に自転車を使い、帰りが雨だった、もしくは単純に忘れて、置いたまま帰ってきた可能性を考えてみた。

しかし、全く思い当たらず。

やっぱり、盗まれたとみて間違いなさそう

そもそも一番最後に使ったのは、水曜日の深夜1時過ぎにバイトから帰ってきたとき。

気づいたのが木曜の20時頃だったので、48時間も経たない間に犯行が行われたことになる。

その間、一度も駐輪場の方に入ることはなかった。

そして次に、どういう状況で僕の自転車が盗まれたのか想像してみた。

僕が住んでいるマンションの周辺は会社や店が多く、昼から夜までサラリーマン、学生、その他たくさんの人が家の前を通る

そしてこの駐輪場は屋外で誰でも簡単に侵入することができる・・・

部屋も14部屋しかなく、出入りする人も少ないから住人に見つかる可能性も低い

たしかに自転車を盗むやつがいてもおかしくない。

そして何より、

鍵かけてなかった

・・・・・

いや、かけ忘れじゃなくて。

当たり前のようにかけてなかったんですよね~・・・

もう、鍵かける派とかけない派がいて僕は「かけない派!」って感じ。

今読んでる方のほとんどが、何言ってるのかよく分からないと思う。

そうそう、僕、この時どうかしてた。

実は約2年近く、自転車が盗まれたその日まで、僕は一度も自転車に鍵をかけたことがなかった。

そりゃ最初は、どこでもしっかりとかけてたよ、鍵。

でも、ある時バイトに遅刻しそうになって

「まあ他にも大量に自転車あるし、数時間なら大丈夫だろ(余裕顔)」

放置したのが成功

以来だんだん鍵をかけなくなり、何事もないことが続いて感覚が麻痺していき、気がついたらかけないのが普通になってた。

目的地に着いたらスタンド下ろして終わりみたいな。

鍵を持ってく必要もないし、乗るのも降りるのも秒だからめちゃくちゃ便利なんだよね、これ。

そんな生活を2年間続け、ついに被害に遭ってしまったのでした。

後悔と反省

次の日、この件を大学の先輩に相談したところ、

「あ~~、鍵してなかったのか~~

それだと、ちょっとね、、

警察にいってもあんまり探してくれないかもねー」

と。

このとき、やっと気づいた。

盗むやつが絶対的に悪い、けど、盗もうと思えば盗める状況をつくってしまったことで、まわりや社会から100%擁護されることはなくなってしまうということ。

しかも、どれだけ相手が悪いと訴えることができても、事が起きてしまってからではどうしようもないんだなーって。

僕はそれまでの危機管理の甘さを後悔し、自分は大丈夫と都合良く考えていたことを猛反省しました。

結局その後、警察には行かなかった。

理由としては

  • 大事にしたくない
  • 手続きめんどくさい
  • 鍵かけてないからどうせ探してくれないだろう
  • まだ死にたくない

まず、交番に駆け込んだ経験がなくて怖い

行ったら行ったでおまわりさんと一緒に自分の家まで歩いていくことになるから、その途中すれ違う人達に、好奇の目で見られるでしょ。

「この人何したんだろ(ジロジロ)」

みたいな。

必要書類書いたり状況を説明したり、時間と手間をかける割に見つかったと思ったら、もう使い物にならない状態で返ってくるかもしれない。

何より鍵をかけてなかったのがネック

警察のおじさん「何で鍵かけてなかったの!!」

ゆうも「いや・・それは・・あ、あ、・・・」

てなるね。

あと、仮に犯人が見つかって示談金が取れたとして、その人がマンションの住人とか、近いところに住む人だったら逆恨みで何されるか分からない。

いろんなことを考えて、盗まれた自転車の件はそのままにすることにした。

その後

とはいっても学校以外の用事にはほぼ全て自転車を使っているため、バイトや買い物には無いと困る。

ここで最終ミッション。

貯金がほぼゼロだった僕は、新しい自転車の費用を親からの借金によって捻出しなければいけない。

元々親に買ってもらった自転車だったため、2代目を買うことについて、当然理由が必要。

「鍵かけてなくてチャリ盗まれたわ!!」、と言う勇気はさすがにない。

「あー、なんか前から調子悪かったんだけど、壊れちゃったんだよね。」

と適当な理由を出して、どうやって捨てたの?という不意打ちの質問には

「ネットで調べて粗大ゴミで捨てた。」

ととっさに思いついた事言って何とか乗り切った。今考えてみると怪しいなーこの回答。

親「ふーん」

って。もしかしてばれてたんじゃね?

でも借金には成功。

そして買ったのがこれ

親の金で、ママチャリからクロスバイクにちゃっかりグレードアップ。

付属品もろもろ込みで9万円くらい。

借金は、これからゆっくり返していきますよ。

あの自転車が、どんな人に盗まれて、今どこにあるのか、今でも気になるときはあります。

すぐに乗り捨てられてんだろうな。

1年経ったけど、今でもときどき思い出す、貴重な失敗経験でした。