こんにちは、ゆうもです!
僕が卒業した高校は、地方で偏差値64くらいの、いわゆる自称進学校でした。
実家から通える範囲で一番偏差値の高い学校がそこで、毎日5時半に起き、片道1時間半かけて電車通学してました。
今回はその自称進学校の、ネット上で見かけるあるあるについて実際に通っていた僕の考えや、現在通っていて不満がある人へ向けてお話したいと思います。
自称進学校とは?
そもそもこの「自称進学校」とはどういうものなのか、改めて調べてみると、
「ほとんどの学生が進学はするが、進学成績はよくない高校」
「地方の高校で偏差値50-65程度」
「進学校になりたかったけど、なりきれなかった高校」
https://career-find.jp/archives/171279
とのこと。
これは端的で分かりやすいですね。
地方で、大学進学を前提にはしているけど、平均的に受かる大学のレベルが低め
といった感じでしょうか。
しかしこれでは、人によって基準がばらばらになるということにもなります。
そもそも偏差値50から65てめちゃ広いですね。そして、レベルが低いと思う大学も人それぞれ。
全員が大学に進学していれば進学校だと言う人もいれば、旧帝早慶にほとんどが行く、東大京大も毎年いるような学校でなければ進学校とは言えない!って人もいるわけです。
進学校と自称進学校の境界ってだいぶ曖昧なんですね。
でもどういうわけか、ネットでも大学でも自称進学校あるあるってけっこう盛り上がるんです。
この幅の広い偏差値帯でも、皆同じような経験をし、全国共通のあるあるができあがっているんです。
あるあるを調べてみると、僕も痛いほど共感することが多数あったのでその中から5つ紹介してみたいと思います。
自称進学校のあるある5選
1.文武両道を謳い、全員部活動強制参加
僕の高校も、部活動は全員参加でした。運動部でも文化部でも、どこかには入れという感じ。
理由としては
「文武両道」
「部活をやり抜いたことで、受験を最後まで乗り切る忍耐力が身につく」
とか言ってたと思います。
高校生当時の僕は、
「ふーん、そんなもんかー」
て素直に受け入れてたけど、今考えると、結果的に京大とか医学部に行った人達に、ガチガチで忙しい、厳しい部活に所属してた人が多かったたわけではないし(というかいなかった)、
むしろ僕の高校で一番忙しくて大変だった(はず)野球部は、普段の成績も悪く、
最後の最後で一気にまくってきた、
ということもなかったです。
また、文武両道と言いつつ、武の方がそこまで優秀だったわけでもなく(県大会に行ければ良い方)、結局どちらも中途半端な感じでした。
文化部も、吹奏楽部など一生懸命やってる所もありましたが、英語を話す部活と聞いていた所は実質「みんなでお菓子食う部活」で、果たして
「受験を最後まで乗り切る忍耐力」
はつくのかと思わずにいられません。だったらその時間は自由時間にでもした方が良いような気が。
今でも、全員に部活をさせる意味はあったのか疑問です。
2.課題が多い
とにかく課題が尽きない・・・
毎回束になったプリント(力を入れる先生は製本する)を渡され、提出日には次の課題が配られるといった感じで、落ち着く暇なんてありませんでした。
特に国数英は
他の教科もあるって分かってる?
ってぐらい渡してきましたね。
このやり方は、生徒が消化不良に終わってしまうということに加えて、もう一つ問題があります。
それは、先生が一人で作成することで、その時の生徒のレベルに合ってない自己満足の問題集ができあがる可能性があるということです。
いくら教師といっても、一人で選ぶより、プロが数人で話し合って作られた市販の問題集の方が効果が高いと思います。
だけど、教師はだいたいいつも自信満々なんですね、これが。
特に思い出すのは1年の夏休みに出た数学の課題。厚さ1センチくらいの本になってて、中には国公立二次試験の問題がびっしり(たしか東大とかのもあった)。
1年生の夏休みだったら、1学期の内容がちょうど良く復習できるような基礎からちょい応用ぐらいの問題だけにすれば良いのに、、、
高校生になって数ヶ月、そうそう解けるものではありません。これを夏休みが終わるまでに全部解いてこいと言われました。
しかも数学の課題は他にもある。もちろん他の教科も・・・
教師的には、負荷をかけて全体のレベルを上げたかったのかもしれませんが、当然上がる前につぶれる生徒がほとんど。
上がってく先生のテンションと対照的に入学して数ヶ月で落ちていく生徒のやる気。
僕も、消化しきれず終わりました。
3.修学旅行なし
僕の高校には、修学旅行はありませんでした。
ただ、「東京に大学を見学しに行く」という名目の研修はありました。たしか2泊3日くらい。
東京にある有名な国公立大学から2つを選び、同じ大学を見に行く人で6、7人のグループを作って現地に行き、案内してもらうという感じでした。
うーん、まあ、楽しいような微妙なような。
このあるあるに関しては、僕のように事実上の修学旅行はあるのか、本当に何もないところが多いのか分かりません。
本当になかったら、けっこうつらいですね。そんなことする暇があったら勉強しろということでしょうか。
就学旅行の有無って重要視する方もいると思うので、自分の志望校が自称進ぽいかもと思ったら、その辺調べておいた方が良いと思いますよ。
4.国公立大学至上主義
これが自称進学校ナンバー1あるあるではないでしょうか。
地方の高校というのは、地元の国公立大学への信頼が厚く、また、教師自身もそこ出身の人が多いというのもあり、どれだけ生徒を国公立大学に入れたかで評価する傾向にあります。
そして地方では、国公立大学に子どもを入れたいと思う親も多く、中学生の親へのアピールにも使いやすいのかもしれません。
有無を言わさず、MARCH<地元の国立大学です。
明治より、○大(その県での愛称)なんです。
例えば、早稲田専願で受かりそうな子に、地元の国公立も受けさせて合格数を増やすなんてのは普通にあることです。
5.センター試験後の猛烈な志望校下げ(圧)
僕はぎりぎり回避しましたが、センター明けには担任から尋問を受けていた人が多かった記憶があります。
何の尋問かって、そりゃ、
「この点数だと~~大は厳しいから○○大(だいたい地元国立大)にしとけ」
ってやつです。センター後は毎日、誰かが先生と1on1ミーティングしてました。
これは、その学年が現役でどれだけ国公立大学に行ったかが大事だからなんです。分かる人もいると思いますが、都会よりも地方の方が、「浪人は悪」という考え方があり、そのため高校も実績として現役を意識しているのだと思います。
もう一つの理由として、大半の生徒が浪人しても伸びないのを見越していることも考えられます。客観的に生徒を評価し、無駄な一年を生じさせないようにする先生の優しさかもしれません。
これから進学する、または今通っている人へ
僕も含めてこういう学校に通ってる、または目指している人って、
「大学に進学したいと思ってて、自分の学力と通える範囲で探したらそこしかなかった」
という人だと思います。だから他の高校という選択肢は難しいですよね。
この記事では自称進学校を否定的に書いてきましたが、大学進学を目指す以上、例えば「半数以上が就職する」ような学校よりは当然こちらに行くべきです。
受験のサポートが手厚いし、何より全員が受験をする、という環境はモチベーション的にもとても重要になってきます。東大に行けるかどうかだって、結局自分次第です。
ただ前述のようにどうしても、自称進学校特有の風潮というか違和感を感じる部分が出てくると思います。
これに関しては、やはりその学校の生徒である以上、そこのルールには従わなければいけません。
ただ、進路に関する意思決定だけは言われたことに流されず、自分で考えるようにしてください。
先生の言ってることだけを信じず、浪人する、私立に行く、専門学校に行くなど、自分のやりたいことを最優先しないと、後悔する可能性が高いです(僕も、同期が現役で進学する中、浪人して良かったと思っています)。
もちろん、全て否定的に捉えるのではなく、アドバイスとして素直に受け取ることも大事ですけどね。